日本の(地理的)中心でICTに愛を叫ぶブログ

岐阜県の公立高校でICTを使った英語の授業をしている者です。ただどんどん関東エリアや、日本各地の私学の先進的な事例を聞くと「このままで大丈夫か?」と焦りを感じながらゲリラ的にやれることからコツコツとICTを活用した授業を展開しており、その一端をご紹介している次第です。

正実のなんでもICT相談室リターンズ その31「e-Portfolioで何が変わるのか!?それとも何か変わるのか?」(中編)

本日の動画

http://bit.ly/2UwIZ1D

Q:先週に引き続き、e-portfolioの話です。

A:eポートフォリオ関係の参考書籍を

2冊紹介します。

1) eポートフォリオはクソである

 高校生必読!: 生徒も教師も変わる!

Classi スタディサプリの使い方 

寺西 幸人 (著)

https://amzn.to/2JlOsY3

Q:なかなか過激なタイトルですねぇ。

A:要は官製IT教育は今まで破綻してる

のでこれからのIT教育も破綻する。

よって・・・ということですな。

Q:ちょっと後ろ向きなタイトルが

気になりますね・・・

A:そうだね。SNSの活用をこちら

2) 緊急提言eポートフォリオ構築法

https://amzn.to/2HzA0cr

も紹介してるけど、こちらのほうが

背景の分析、具体的な活用法も

網羅してて読むならこちらを

おすすめしておきたい。

Q:じゃ、1の方紹介しなくても・・・

A:だってAmazonで検索すれば出てくる

じゃん・・・。一応取り上げておいた

方が良いかなーって思って。

Q:でも、eポートフォリオについて

の解説書ってほとんどないですもんね。

A:多くの高校生の将来に関わること

なのに情報もオープンになっていない、

ってことでひどい話だなとは思う。

一応利用方法については

https://jep.jp/EPortfolio/syutsugan/step1.html

には出てるけどね・・・ちゃんとした

解説書が文科省なりから出るべきだと思う。 

Q:じゃないと、民間ポートフォリオの宣伝

以外、本当に降りてくる情報ないですもんね。

A:この辺りは改善してほしいね。

で、動画でも話したのが

「eポートフォリオは大学入試のためのものか?」

 という視点で見るとJePは不十分と言えるかも

しれない。

Q:といいますのは?

A:だって、JePって結局、大学入試に関わる、

生徒、教員、IPアドレスを持ってる大学しか

見られないわけですよ。

Q:個人情報の観点から言ってそうじゃないと

困りますわな・・特に高校現場は。

A:だけどさ、大学が生徒の選抜でポートフォリオ

使いたいんだよね。で、それで良い生徒が取れる

ってなったら、大学生が就職活動する時期に

なったらさ、

Q:あ、企業も活用したいですよね。

A:だからR社が民間ポートフォリオやる理由って

さぁ、僕はそこに意味があるのかなぁって。

高校時代にこういう学習歴があって、この大学に

行きましたよって情報と、就職活動サイトを

組み合わせると・・・

Q:あー、ある程度その生徒の能力って丸裸かも

しれませんねー。学歴フィルターよりもすごいかも。

A:でも、その就活サイトに参加しない(だって、

広告費とか、掲載費、結構取るだろうから)

企業だったら

Q:SNS見ますよねぇ。

A:だったら、高校や中学校段階から学習歴・活動歴を

SNSでタグ付けしながらスタディログをフル活用した

方が後々プラスになる、ってことですよ。

Q:「この活動がきっかけとなって、こんな学習を

積み重ねて、この大学で行ってるこの研究に

携わりたい」という生徒を取りたいという大学の

意図とも合致しますねー。

A:企業に就職しなくても、もしかして事業立ち上げ

クラウドファウンディングや銀行の融資にも活用

されるようになるかもしれないね。

Q:もう、未来への布石は始まってる

かもしれませんねぇ。

 

追記2019年3月14日

ただこの記事を書いたあとに

フェイスブックのCEOである

マーク・ザッカーバーグ氏が

フェイスブックの今後の構想

(A Privacy-Focused Vision for Social Networking)

においてこのように述べている。

Reducing Permanence.

People should be comfortable being themselves,

and should not have to worry about what they share

coming back to hurt them later.

So we won't keep messages or stories around

for longer than necessary to deliver the service

or longer than people want them.

とすると、あまり長期のログにはフェイスブック

使えない気もする。となるとtwitterが最有力候補

かもしれない。twitterは文字数限られてるけど

簡潔にまとめなければならないのでむしろ向いている

かもしれない。冗長な文章はライフログとしては

そこからまたコンセプトを抽出しなければならない

羽目になるからそれよりは、アップする際に推敲した

ものを記録していったほうが後々良いのかもしれない。

ユーザー名とハッシュタグで検索すれば

必要なデータも取り出しやすくなるのかな、

と思いますが。