日本の(地理的)中心でICTに愛を叫ぶブログ

岐阜県の公立高校でICTを使った英語の授業をしている者です。ただどんどん関東エリアや、日本各地の私学の先進的な事例を聞くと「このままで大丈夫か?」と焦りを感じながらゲリラ的にやれることからコツコツとICTを活用した授業を展開しており、その一端をご紹介している次第です。

正実のICTなんでも相談室(42)パワポの初歩から確認しましょう。Part3 アニメーション2(新出単語の確認など)

今日の難易度★☆

Q:今日はどうしましょうか?

A:そうですね、とりあえず、前回までやったことを

 どう応用していくか紹介してみたいと思います。

Q:ちなみにどんな感じですか?

A:ちなみに、前回までのスライドの使い方の基本を

 復習したいと思うんだけど、基本的な動作は

 どのようなアクションをさせてましたか?

Q:そうですね・・・

 1)文字を1文字ずつ出現させる

  (目で追いながら音読する)

 2)オブジェクトを出現させる

  (少し負荷をかけて何らかを思考させる。

   空音読を避けるためですかね。)

 3)文字を一文字ずつ消す

  (「消える」という心理的負荷をかけ、

   音読をスピードアップさせる。)

 こんな感じでしょうか?

A:そうだね。注意すべき点はどんなことかな?

Q:そうですね。

 特に消す時のスピードは目的を持って加減

 しないと生徒は「もう無理、もうやめた」

 ってなってしまいますよね。

A:そうだね。徐々にスピードを上げることも

 大事だけど、オブジェクトで文字を隠すと

 どうしても自動化した部分がまた「思考する」

 という負荷がかかりスピードは下がる。

 下がって当然だよね。だからそのあたりを考慮

 して作るといいと思います。「教材作りと活動の

 狙いを明確にすること」が一体となっていないと

 どうしても生徒のノリが悪くなると思います。

 逆に生徒のノリが悪い活動は早く切り上げて、

 振り返りでどの部分がよくなかったか振り返り、

 次回までに修正すること、次の教材作成に生かす

 ことが大事だと思います。生徒のリアクションが

 一番の教材を作る目安になると思います。

Q:そうですね、生徒の反応を観察できるのも

 この活動のいいところだと思います。

 パワポが自動化してくれてる分、教員側で生徒の

 モニタリングができるのがいいですね。

 

A:じゃ、今日は基本的なスライドの構成は変えずに、

 どんな応用パターンができるか考えてみましょう。

 

Q:まずはどんなパターンですか?

A:まずは意味の導入ということで新出単語の

 日本語をオブジェクトで挿入して英語を隠す

 感じで行きましょうか。

Q:小テスト対策にもなっていいかもしれませんね。

A:そうだね、小テストを実施する学校では受け入れられ

 やすいと思うよ。(実情に合わせて徐々に

 導入しましょう。)

Q:これ、どんなアニメーション使っていますか?

A:

開始効果「リボルブ」

継続時間1秒

強調効果ピンウィール

継続時間2秒

開始設定「直前の動作の後」

終了効果「ドロップ」

継続時間「0.5秒」

Q:この設定にした意図はありますか?

A:そうですね、まず、スライドを使う

 活動の序盤・導入ということで出現

 させるときはインプットですし、

 生徒には「何度も音読なり黙読する」

 ように指示をしますからそんなにスピード

 は上げません。

 そして新出単語の部分を日本語でマスク

 した状態で一度コーラスリーディングか

 チャンクごとにリピーティング、または

 シンクロリーディングを全体または

 生徒ペアで音読して確認作業をいれた

 方がいいと思います。その後、少しスピード

 を上げて文字を消していくので文字が消される

 前に読み終えるよう指示を出す、そんな

 想定で作ってみました。

では、確認も含めて動画見てみましょう。

動画はこちら

http://bit.ly/1RQB1fw

パワポのファイルはこちら

http://bit.ly/1JW19mf

Today's BGM is "The days" by Avicii

曲の解説はこちら(「およげ!対訳くん」より)

http://bit.ly/1S1s6X0