ICTなんでも相談室(15)Microsoftの逆襲始まる!?
本日のお話の難易度★★★★☆
出張先での出来事・・・
A:これでデータを送って、と。
Q:あれ、エース先生、出張先でも教材作ってるんですか?
A:だって、研究授業来週だよ。早めにワークシート共有して使っていただく先生方の意見も反映させたいじゃない。
Q:そうですねー。でもメールで送ってまたWordで開いて作業して・・・って面倒じゃないですか?
A:まぁね。でも、最近はかなり便利になってきてるよ。大まかなレイアウトをパソコンで作っておけば細かい作業や手直しはタブレットでもできるかな。
Q:今日持ってきてるのはAndroidタブレットのネクサス7と外付けキーボードだけですね。(ちなみに使ってるのは
A:あ、iPod touchも使ってるよ。このキーボードは左の丸ジョグで接続する機器を切り替えできるからAndroidとiPod両方を使えるんだよ。だからタブレットでもパソコンみたいに並行同時作業ができちゃったりするんだ。結構便利だよ。
こんな感じで使っています。
っと、きょうはこのキーボードが本題じゃないんだよね。
で、教材のやりとりや、共有というのが重要になってきているにもかかわらず、セキュリティの問題もあって難しくなってきているのは確かなんだけど、最近Appleに押されまくってるMicrosoftも逆襲をし始めている。ということで、今日はMicrosoftの「Onedrive」を中心に話を進めたい。
Q:あーHotmail使ってるとチラチラ出てきますけど使ったことがないんですよねー。そんなに便利なものですか?別にgmailとGoogledriveと同じような関係というか使い方すればいいんですよね。結局めんどくさくってUSBでデータを受け渡ししてたりしますけどね。
A:USBでのデータやりとりはいろんな危険が潜んでいるので必ずパソコンに刺す時はウィルスチェックするようにね。
Q先生が言うように確かに、めんどくさいけど、一手間が自分を救うことになるのでウィルスチェックはまめに。USBを使わないということではgoogle driveでもいいんだよ。Googledrive上でも編集するアプリGoogleドキュメント(GoogleのWord版)もあるからね。ただ「完全互換」というわけにいかないし、使い勝手も100%いいとは言い切れない。そこで満を持してMicrosoftがタブレット版のワード・エクセル・パワポを無料で公開したんだ。
Q:あー、リリース時は結構、話題になりましたよねー。僕は波に乗り遅れた感があって、使っていないんですけど。
A:それはもったいないよ。自分が作った教材をOnedrive上で共有して、同じ学年の教科担任とシェアしたり、教科担任から編集してもらうことも可能なんだ。しかも自分も相手も使う機材はpcだろうがMacだろうが、アイパッドだろうがAndroidだろうが問題ないんだ。
Q:おぉ、それはすごいですね。Keynoteはいいpresentationアプリですけどウィンドウズ上ではまだウェブ版で使うぐらいしかできないですものね。その辺りはMicrosoftは懐が広いというかすごいですね。早速使いたくなってきました。
A:まずはHotmailを登録していない人はアカウントを取得する必要があるけど、この辺りは指示に従って進めていただければ登録できますので説明は省略。
Q:はい、僕はHotmail使ってるので問題ないです。左上のウィンドウズボタンをクリックするとこんな画面がでてきますね。ここでOnedriveをクリックすればいいんですね?
A:はい、よくできました。作成をクリックするとこんな画面が出てくるでしょ。
おなじみWord文書、Excelファイル、パワポが扱えることがわかるね。Mac Book Airとかならパソコン内に保存する必要もないだろうね。Excelアンケートは僕もまだ見たことがないけど、ちょっときになるね。とりあえずここでは触れずに次に行こう。
既にパソコンやタブレットで作ったファイルをONEdriveに移すにはアップロードをクリックしてファイルを指定するんだ。これができていないと次の段階の「共有」はできない。では左の項目の「共有」をクリックしよう。いよいよ他の先生方との教材共有を始めるよ。
Q:共有、いい響きですね・・・分け合う・・・(あさっての方向を見つめるQ先生
A:ではこのファイルを共有してみよう。ファイルのアイコン右上にチェックボックスがあるからそこをクリックしてチェックを入れると表示が変わるね。
この方法はメールアドレスを知っている確実に相手が特定できる形だ。面倒だけど、一番安全な方法とも言える。
Q:でもババーんと公開したいときはどうしたらいいんですか?
A:そういうときはリンクを公開するんですね。まず共有メニューの中の「リンクを取得する」をクリックすると、「公開」だけなのか「相手も編集ができるようにする」のか選ぶことができる。
Q:はい、次は?
A:次はリンクが生成されるので、それをコピーして、ツイッターなり、ラインなり、ブログとかにはりつけるなりメールで送りつけるなり・・・すればいいと思いますよ。ラインのグルチャ(グループチャット、の略ですよ。)とかあるでしょ?同じ学年なんだからB子さんとも連携取れてるんでしょ?
Q:え、はっ、はい!?なんでB先生がでてくるんですか?(汗
A:ま、いいけど。ということで、こうして送ったリンクをたどるとファイルにたどり着いて編集できる、ということです。
Q:べべっべ便利ですね、ははははは!(汗タラタラ じゃ、僕はこれから連絡、いや、することがあるんで、では!!
A:・・・・。わかりやすいやつ。ということで、今回のONEdriveはかなり使えると思います。各学校のセキュリティポリシーがあってだめな学校も多いかと思いますが、各教員間での教材共有でDropboxなどを使ってらっしゃった先生も多いかと思いますが無料で30Gまでデータがアップできますし、これはこれでありかな、と思います。いやMicrosoftの本気度が垣間見えます。しかもつい最近Surface3というタブレットのような「パソコン」もでました。あの、CMでやってるあれです。
https://www.youtube.com/watch?v=jbIyH0UfyEA
タブレットと性能は比較はできないですね、これはパソコンですから。いや、タブレットもパソコンなんですが、こっちは我々がいわゆる考えてるパソコンの性能で、タブレット的な使い方ができると考えた方がいいです。ですからパソコンなのです。(最初に見ていただいたタブレット+キーボードとはわけが違うのです。)
が、このサーフィスを見るにつけ、ONEdriveをみるにつけ、Microsoftが奪われたシェアの奪還、そしてクラウドービジネスソフト連携の分野でシェアを取りにきてるのは間違いありません。この辺りはMicrosoft対AppleというよりはMicrosoft対Googleなのかもしれません。ただオフィスソフトはMicrosoftが圧倒的にシェアを握っていますから、そこは揺らがないかな、と思います。