ICTなんでも相談室(2)iPadとプロジェクター・大型ディスプレーに繋ぐ(Apple TV編)
Q:前回は「確実にiPadをプロジェクターに接続する」方法を確認しましたね。ではここで質問です。「ICT機器を教室で使う時に困ること」って何でしょうか。
A:いきなりざっくりとした質問ですね。そうですねぇ。
1)電源をとる事が出来る位置が限られちゃいますね。
2)せっかく、黒板にいろいろな情報を映し出したりして生徒の顔見て授業出来るかと思ったら、操作で画面ばっかり注視してる(しかも目を細めてじっと画面見てる顔が怖い)って、この間授業を見に来たZ先生に指摘されたなぁ・・・。
3)機器のセッティング、操作をする時にどうしても機器に張り付きになってしまいます。生徒が何か困ってそうな顔をしててもそこまで移動する事が出来なくなってしまいます。机間じゅ・・・、あ。
Q:はいはい、昨今では「机間巡視」という言葉は使わないってこの間先輩教員のZさんに言われたとこでしたね。それはそうとして、そうなんですよね。意外と、ICTを使おうと思っても色々な制限があったりする。それを上手に回避する一つの方法としてApple TVという手がある。
A:それ、それですよ。あの黒い物体。あれなんなんですか。ちっちゃい高級チョコレートの箱みたいなあれですよね?Godivaで売ってるんですか?
Q:売っているわけなかろう。Apple ストアか電気店で買うのが普通だろ〜!ということで、今日は実際にセッティングする所も見ながら手順を確認してみるか?
A:実地訓練ですね。わーい。
Q:まずは必要なものを一式確認するぞ。プロジェクター、iPad mini(iPod Touchでもいい)、Apple TV、ポケットwifi(アンドロイド携帯、iPhoneでもいい)延長コード。ちゃんとそろっているかい?
A:こんな感じですね。ポケットwifi無いんで僕のアンドロイド携帯で今回は操作するってことでいいですよね。ちなみにテザリングの説明は僕でも出来るのでまずテザリング(携帯からwifi電波を飛ばす設定)出来るようにしときましょ。【設定】の中にある【ワイヤレスとネットワークの設定】を推す。
設定するべきは次の通り。
①VPNの設定は電話会社の説明通りに入力する。
②【ポータブルアクセスポイント】をクリック。
ここのネットワーク名は任意でOK。パスワードは自分が忘れない様なものを設定する。
これで携帯からWi-Fiが飛ばせることになりますね。
Q:そうだね。じゃ、次はApple TVをプロジェクターに接続してくれるかな?
A:これをこっちHDMI端子に接続して…
A:これでよし、と。
Q:Apple TVとプロジェクターはHDMI端子で接続するんだ。もし授業に持っていくのであれば、逐一外す必要はない。プロジェクター、電源コードは接続したまま、がさっと、かごに入れて運ぶ。
A:電源タップから距離が遠すぎて電源プラグが届きませーん。
Q:そんなことは達人セミナーの会場では日常茶飯事だ。これを使いたまえ。
A:はーい。じゃ、電源on!あれ、なんかつまらない画面が出てきましたね。ネットワークに接続しなきゃいけないんですか?じゃ、【設定】をポチット、、、って、AppleTVってどうやって操作するんですか?
Q:君、右手に持ってるAppleリモコンは何のためにあるんだい?それを使ってくれよ。紙面の都合もあるんだから余計なボケはやめない?
A:はい、設定画面です。【一般】メニューの中にある
【ネットワーク】の設定でさっき設定したネットワーク名をクリック
A:これって、先ほど決めた【忘れないようなパスワード】を入れれば・・・
Q:これで終わりじゃないぞ。次はiPadの方の設定だ。まずはiPadと君の携帯は繋がっているかい?
A:あ、まだ繋いでいません・・・【設定】から【Wi-Fi】を押して、
A:Apple TVを接続した時と同じ名前をクリックすれば良い、と。同一ネットワークにAppleTV、iPad双方が接続されてる状態になるわけですね。
Q:ではiPadの画面のした部分を人差し指でこするとどうなる?
A:あ、何か出てきましたね。Air Play?これをクリックすればいいんですか?あっ・・・
Q:ここでAppleTVをタッチすれば・・・
A:やっとつながりましたね。だけど、授業前こんなことやってらんないっすよ。やっぱり使えないなぁ…
Q:そんなことはないぞ。一度設定さえしておけばその都度行なうことは
①Apple TVとプロジェクターを接続し
②電源を入れる
③AppleTVがwifiに繋がっているか確認
⑤AirPlayボタンをタッチ 以上。慣れたら作業時間3分ぐらいだよ。あとは努力次第かな。
A:最悪有線で繋げば良いですからねー。やってみまーす。
Q:うむ。良いことを言いました。【ICTを使用するときはバックアップ、ダメだった時にどうするかも考えておく】事も大事。無線がダメなら確実に繋がる有線も用意しておく。あとは、やってみる、のみ。No pain, no gainじゃ。