日本の(地理的)中心でICTに愛を叫ぶブログ

岐阜県の公立高校でICTを使った英語の授業をしている者です。ただどんどん関東エリアや、日本各地の私学の先進的な事例を聞くと「このままで大丈夫か?」と焦りを感じながらゲリラ的にやれることからコツコツとICTを活用した授業を展開しており、その一端をご紹介している次第です。

正実のなんでもICT相談室(108)メルマガ連載最終回 「教育SNSで教育ICT3・0を体感しましょう。」

======================================

           マサミのなんでもICT相談室

======================================


正実のなんでもICT相談室(108)メルマガ連載最終回  「教育SNSで教育ICT3・0を体感しましょう。」
◆今日のレッスン動画
http://bit.ly/2ujum4V

Q:とうとう、最終回ですね。

A:最初の掲載が2015年2月10日。

Q:まる2年もやったんですね。

     飽き性、ハイパーアクティブな

      A先生をがよくここまで続けましたね。

A:なんでしょうね・・・。途中は本当に

    「読んでくれてる人いるんだろうか」

      って心が折れそうでしたけどね。

Q:多分、bit.lyとかYoutubeでアクセス数を

    可視化するようになったからじゃないですか?

A:それはあるかもね。あとは、達セミとかで

    「あぁ、あの連載の中の人でしたか」って

      全く意図せず声かけられることもあった

       のも原動力になりました。

Q:ということで、今日はどうしましょうかね。

A:基本的にこの連載で大事にしてきたことは

    手元にある支給PCで使えるWebサービス

    ソフトを中心にご紹介したり、さらに踏み込んで

     私物タブレットスマホで試すことができる

     アプリなどを紹介してきました。

Q:はい、基本的に「すぐ試せる」「普通に使える」

    ものが多かったですね。

A:特殊な機材がないと使えないサービスとか

    いつまでも「できたらいいな」じゃなくて

     「まず触ってみる」のが大事です。

     そのことが少しずつ広まったとしたら、

      この2年間は無駄じゃなかったかな、と思います。

Q:でも、今日の話題は最後にハードル、グッとあげて

    ますよね、教育SNSエドモドって。

A:だけどさ、これ、無料なんですよ。

    ムードルみたいに小難しいこともせず、facebookとか

     使わなくても部活動やクラスの教育活動を展開できる

     って夢のような世界が、もう既に来てるということを

      感じてもらえればと思って最後に扱おうと思いました。

Q:でも、もしかしたらBenesse社のClassiやリクルート社の

     スタディサプリなどを活用してる学校も増えてると

     聴いてますし、このようなパッケージを学校ごとに取り入れる

     流れは私学から公立へシフトするかもしれませんね。

A: はい。議論の俎上に上げることをためらわないで

      ほしいですね。そしてメリット・デメリット

      ありますから、それを語る上でもエドモドで

       体験をしておくというのは良いことだと僕は思います。

Q:で、結局何ができるんですか?

A:教員アカウントを取得すると、自分のグループをつくる

   ことができますので、そのグループに生徒さんを呼び込む

   ことで課題の配布、課題の評価などができます。

Q:基本、閻魔帳でやれるっちゃやれますよね?

A:そうだね。僕らの学校では生徒の滞在時間が短いから

    これで家庭学習に食い込めれば良いと思いますし、

     Facebookを活用してた時期もありますが、もともと

    SNSをつかってない生徒に紹介するなら教育目的に限定

     したエドモドのほうがいいかな、とも思います。

Q:あとは動画でどんな感じなのか掴んでもらえれば

     いいですね。

A:そうだね。

Q:さてさて、最後になりました。あっという間の2年間 

    でしたが、僕自身も少しは「使える」人間になれたかな

     と実感してます。ありがとうございました。

A:いえいえ、結局ちょっとずつ色々試してみることですよね。

    この連載を始めるちょっと前に名古屋で逹セミがあって

    その後のメルマガにこんなことを書いてました。

 

(1)「すごい」が「真似たい」レベルになり、
(2)「すごい」が「やってみて、やっぱりすごい」と、くじけそうになる時期
もあるかもしれませんけど
(3)「すごい」が「あ、これならやっていけるかも」という錯覚を通じて
(4)「すごい」が「当たり前のレベル」になっていけばいいなぁと思います。

でもこれって、英語の習得過程も似た様なものかな、と思います。

ICTにしても、新しい事を「いつはじめるか?今でしょ!」という具合にとりあ
えずやれる所から初めて見る。失敗したら凹んでみる。凹むことに飽きて来て
からでも良いと思うんですよ、見直したり、改善案を考えるのは。

 

結構、過激なこと書いてますけど、結局、失敗は避けられ

ないと思います。僕もできる限りリスクヘッジは考えますが

それでもせっかく用意したプレゼンスライドが使えなかった

ことなんてザラですしね。でも、目の前の生徒のためになる

と思えるなら使えばいいし、「あ、合わないな」と思ったら

即刻取りやめ。そんなことに慣れていけばいいんじゃないか

と思います。いずれにしても、学校から一歩外に出ればネット社会

で世界で、日本はOECD諸国では最もICT後進国になってしまって

ます。その現場をすぐに変えることは不可能、と思っています。

ですが、僕がまだ教員をしてるとしか、10年後、20年後、あたり

には普通にそういうものを活用して深い学びが公立高校できる

 ようにしたいな、と思います。ということで、連載は終了

ですが、なんらかの形で発信はして行きたいと

思います。今後とも宜しくお願いします。2年間質問を下さった

先生方、「連載読んでます」って言ってくださった先生、

何度もアドバイスくださったジャパンライム吉井さん、

谷口先生、唐澤先生、巽先生。

全てのきっかけを作ってくださった常葉学園永倉先生、

腐りそうになった時に励ましてくれた胡子・大塚先生、

同志川島・岩井先生&親友の安武先生・・・

お礼を言うべき先生は書ききれませんが、みなさんの

おかげで通知表で「三日坊主を治しましょう」と言われた

人間がこんなに連載を続けられました。本当にありがとう

ございました。