日本の(地理的)中心でICTに愛を叫ぶブログ

岐阜県の公立高校でICTを使った英語の授業をしている者です。ただどんどん関東エリアや、日本各地の私学の先進的な事例を聞くと「このままで大丈夫か?」と焦りを感じながらゲリラ的にやれることからコツコツとICTを活用した授業を展開しており、その一端をご紹介している次第です。

正実のなんでもICT相談室(85)センター直前。CamScannerを使って少しでも省力化!

 

今日の動画はこちら

http://bit.ly/2jbOTCT

 

Q:あれ、T先生、まだ残って行かれるんですか?

T:今、センター試験直前で特編の授業準備で

 手いっぱいになっちゃって・・・。

 授業で使う問題集も冊子だけでテキストデータ

 ないからパワポで手打ちしなきゃいけないし、

 音声データもないですし。

A:あー・・・。そういう問題集、結構多いみたい

 ですね。せめて音声はつけてほしいですね。

 テキストデータもダウンロード形式で配布

 すればいいのに、って思うんですけどね。

Q:ということで、A先生、なんとかならない

 んですか?

A:まぁ、今更教材を変更するわけにはいかない

 でしょうしねぇ・・(本来は、そういう教材を

 選び続ければ作成する会社も改善はしないでしょう

 から・・・。どうしても特編用に教材を買うって

 いうならCD付き・テキストデータ付き教材を

 選ぶように来年以降検討した方がいいと思いますが)

Q:なんとか、アプリでちょちょいってできないもんです

 かねぇ。

A:僕なら2通りで考えます。

最初の方法は

 1)「写真」アプリで教材を撮影して、

 2)タブレット&プロジェクター

   で黒板に投影する。

 

これが一番簡単です。

見た目はイマイチかもしれませんけど、

センター特編ってどういうものか僕は正直わかり

ませんが(だってセンター試験を受験する生徒が

いる学校で教えたことがないですもん・・・。)

僕の高校時代でも毎時間毎時間時間計って解いて

解説を聞いたり解説配られて「あとは自分でやっと

けー」みたいな感じだったんですが、今もそうなん

でしょうかね。そうだとすると生徒、そんな凝った

板書、欲してないと思うんですけどね・・・。

ただ少しでも文構造とか文全体の中にディスコース

マーカーがこう散らばってますよとか、

そういうものを視覚的・俯瞰的に捉えさせたい

ならデジタルの力を使うのはいいことだと思います。 

Q:でも、もうちょっと見栄え良くしたいですよね。

A:とすると、もうちょっとだけ手間をかけて

1)CamScannerで英文を撮影、

2)「鮮明化」してからPDF化

3)写真フォルダへ転送

4)GoodNotesで新規作成ー追加ーイメージー写真

 の順で選択していって写真フォルダーに転送した

 PDFを指定する。

これだけで授業準備は完了です。スワイプ動作で

映し出す範囲も自由自在なので、俯瞰して

ディスコースマーカーに注目したり、ズームして

センテンス単位の解説をしたり自由に使えると

思いますよ。

Q:これ、いいですよねぇ・・・(でも、GoodNotes

以前にも取り上げたような・・・苦笑)いいものは

何度も紹介していきましょう!!

ただ、やっぱり「綺麗なフォントで映し出したい」

って先生もいるじゃないですか。そういう場合

どうにかなりませんか?映し出した写真がテキスト

データになるとか。

A:あ、そこまで手をかけちゃう?

T:やりたいです。

A:じゃぁ、しょうがないなぁ。

 そういう先生は「デラックスコース」ね。

1)CamScannerで英文を撮影、

2)OCRボタンを押してテキストを抽出

3)クリップボードへ転送

クリップボード=コピペデータを貯めておくところ

4)GoodNotesで新規作成ー追加ーテキストで

  テキストボックスを呼び出し、その中にペースト

  する。

5)あとは生徒が持ってる印刷物(テキストなり教科書)

  と同じ箇所で改行を入れてください。

*英語苦手っていう生徒ほど改行位置が違うと

 「わからん」と投げ出したくなりますから。

Q:なるほど。ここまで手をかけるか、写真で済ますか、

 このあたりの「判断」が重要ですね!!

A:はい、何でもかんでもテキスト化は不要かもしれません。